「ビール腹」は死亡リスク増

お腹が突き出たいわゆる「ビール腹」体型の男女は、たとえ手足が細くても、肥満の男女より糖尿病や心臓病のリスクが大きいという研究結果が内科学会誌に発表された。
肥満が心臓発作や脳卒中、糖尿病、がんなどのリスクを増大させるというのは周知の事実。これまでは肥満をコントロールする目的で身長と体重から算出するボディーマス指数(BMI)の数値が着目されていた。しかしBMIの数値でたとえ「健康」と判定されても、下腹に脂肪がつき過ぎている場合は注意を要することが今回の調査で明らかになった。
お腹が出ているとなぜ健康にとって致命的なのか?胃の周りにたまった皮下脂肪は体内に浸透して重要な臓器を包み込み、肝臓でコレステロールに変換されて血中に送り込まれる。このコレステロールが動脈に蓄積すると動脈硬化が進み、心臓発作や脳卒中を引き起こすことが考えられるからだ。
皮下脂肪がたまるとインスリン抵抗性も高まり、2型糖尿病など慢性疾患の原因にもなる。ビール腹解消のためには加工食品を避けて肉を減らし、野菜や果物の摂取を増やすなど健康的な生活を心がけ、適度な運動を習慣にする必要があると専門家はアドバイスしている。
肥満にしてもビール腹にしても、何ごともほどほどにした方が健康には良さそうだ。